内臓小僧の奮闘記

内臓小僧の奮闘記

理学療法士が内臓の知識を深め、治療の考え方やおすすめの運動を紹介します!【保有資格】理学療法士、内臓ストレッチインストラクター、ピラティスインストラクター

あなたの頭痛の特徴は?自分で対処できる頭痛の特徴と対処法について。

どうも、内臓小僧です。

最近は本当に暑くなりました。その中で増加しているのが熱中症になります。熱中症は命にも関わるほど怖いものです。自分は大丈夫と思っている方も水分補給をせずに暑い中にいればなる可能性はとても高いです。普段から体調管理をしていても身体がいつもと違うと感じたら無理をせずにしっかり休みをとりましょう。

<目次> 

 

 

はじめに

皆さんは頭痛に悩んだことはありますか。頭痛になる原因はさまざまあり、その原因によって対処法も異なります。私は普段整形外科で理学療法士として働いていますが、たまに頭痛という方がおみえになります。頭痛は筋肉の硬さによって引き起こされることがあり、そのような原因に関しては私のような職種でも対応が可能です。そこで今回はご自身でも対応できる頭痛の対処法についてお伝えしたいと思います。

 

よくみられる頭痛

まず頭痛の原因として多くみられるのが片頭痛緊張型頭痛になります。この2つはそれぞれ特徴があり、それぞれで対処法が異なりますのでその説明からさせていただきたいと思います。

 

片頭痛

片頭痛は脳の血管が急に拡張することで起こり、女性に多いといわれております。脳の血管が拡張すると脳内にある三叉神経を刺激し圧迫します。するとその刺激によって炎症物質が放出され、脳の血管をさらに拡張してしまうことで片頭痛を発症します。

片頭痛の特徴は身体を動かして頭の位置を変えると痛みが増幅することです。またこめかみから目のあたりがズキンズキンと心臓の拍動に合わせるように痛みます。頭痛以外の症状としては吐き気や嘔吐、下痢などがあり、気圧や温度の変化、光や音、においといった普段は何ともない刺激にも敏感になることが特徴として挙げられます。

 

緊張型頭痛

慢性的に繰り返す頭痛の中で最も多く、男女を問わず、幅広い年齢層にみられる頭痛です。頭痛の原因としては頭や首回りの筋肉が硬くなることで起こります。頭頸部の筋肉が硬くなることで血流が悪化し筋肉内に老廃物が溜まります。するとその周囲の神経が刺激され緊張型頭痛を発症します。片頭痛とは違い吐き気や嘔吐といった症状は現れず、目の疲れやめまいなどが頭痛以外の症状としてみられることがあります。日常生活への支障としては片頭痛ほどではありませんが、数時間で治まる場合もあれば頭痛が数ヶ月以上も続くこともあります。

 

どんなときに頭痛が起きるか 

片頭痛はリラックスしているとき

冒頭でも説明したように片頭痛は血管の拡張によって発症します。自律神経の作用によって人間はリラックスした時に血管が拡張しやすくなります。そのため、仕事が終わりほっとした時や休日など気持ちがリラックスした時に片頭痛は起こりやすいといわれています。それ以外では、寝過ぎや寝不足、女性は月経などホルモンの変動によっても起こります。また空腹や疲労片頭痛の誘因とされています。

 

緊張型頭痛は忙しいとき

緊張型頭痛を引き起こす原因は、精神的・身体的ストレスと首周りの筋肉の緊張が高まることで生じます。現代では電子化によって携帯やパソコンが普及したことで長時間同じ姿勢をとり続けている人が増えました。その際に猫背のような姿勢で長時間操作することで首や肩周りの筋肉が硬くなります。またそれとあわせて仕事のストレスが重なることで緊張型頭痛は起こりやすくなります。つまり緊張型頭痛は何かに集中しているときなど比較的忙しいときに起こりやすいといわれています。

 

片頭痛の対処法

片頭痛は血管の拡張を減らすことで症状が落ち着いていきます。そのため、血管の拡張を抑える方法をいくつかご紹介します。

 

カフェインを摂取する

コーヒーや緑茶には血管を収縮する作用のあるカフェインが含まれています。そのため片頭痛が起きた早期にカフェインを摂取することで血管の拡張を和らげ症状を軽減することができます。
 

患部を冷やす

患部を冷やすことで血管の拡張を抑えることができます。反対に頭痛がするといって頭をマッサージしてしまうと血行が促進してさらに症状を悪化させてしまうため注意しましょう。

 

静かで暗い場所で休む

片頭痛のときに無理に動いたり何か刺激があると症状が余計に悪化してしまいます。そのためできるだけ暗い部屋で光や音の刺激がない場所で休息をとるようにしましょう。

 

緊張型頭痛の対処法

緊張型頭痛は頭や首周りの筋肉の緊張を軽減することで症状が落ち着いていきます。そのため、頭頸部の硬さをとる方法をいくつかご紹介します。

 

患部を温める

肩から首周りに温タオルを巻くことで首周りの血行を促進し筋肉の凝りを軽減しやすくします。

 

マッサージやストレッチをする

今回は緊張型頭痛の原因となる筋肉のほぐし方についてお伝えしていきたいと思います。

 

僧帽筋上部繊維

まず緊張型頭痛の代表ともいえる筋肉である僧帽筋です。この僧帽筋が原因で頭痛になる方は後頭部に痛みがでやすくなります。僧帽筋は姿勢の崩れなどで容易に緊張が高くなってしまうため、普段からデスクワークで姿勢が悪い方は注意が必要です。

また肩が下がり肩上がり肩によっても僧帽筋の緊張に違いがありますのでご自身の肩と比較してみましょう。

f:id:asohiro:20190815120826j:plain  

下がり肩(なで肩)

f:id:asohiro:20190815115743j:plain

上がり肩(怒り肩)

      

なで肩の方はポールで姿勢の修正

まず下がり肩の方についてです。別名「なで肩」ともいわれます。このような方は肩が下がり頭が前に突き出した猫背のような姿勢をとりやすくなります。すると首から肩甲骨にかけて付着する僧帽筋上部が伸張されながら硬くなります。このような方はまず胸をしっかりと開き、耳と肩の位置が直線で結べる位置まで頭部の位置を修正することが大切になります。

f:id:asohiro:20190815203600p:plain          

          良い姿勢 

f:id:asohiro:20190815203928j:plain

           悪い姿勢

 良い姿勢では耳(●)肩(●)の位置が直線上にあります。悪い姿勢では肩(●)より耳(●)が前方に位置しており僧帽筋()が伸びているのが分かります。このような頭部が肩より前方に位置するような姿勢をとると僧帽筋が頭部をこれ以上前方にいかないように制動するようにはたらくため僧帽筋に負担がかかりやすくなります。

 

 

 

簡単にできるのがストレッチポールに15分~20分程乗り、胸を開いて頭と肩の位置を修正することです。ストレッチポールがない方はバスタオルを2枚重ねた状態で図のように丸めて代用してください。

 

f:id:asohiro:20190815114628j:plain

 

f:id:asohiro:20190720224040j:plain

 

怒り肩の方は僧帽筋を直接ストレッチ

上がり肩の方は別名「怒り肩」といわれます。怒り肩の方は常に僧帽筋が縮まった状態で首回りが硬くなってしまっている状態です。この状態になると肩が通常よりも上に上がっているため首が短く見える状態となります。このような方はまず僧帽筋上部を直接ストレッチをして柔軟にする必要があります。

 

片側の手を腰に回した状態で首を反対側に倒していきます。このとき伸ばしている側の肩が上に上がらないように注意しましょう。

f:id:asohiro:20190815120010j:plain

 

どちらにも使えるテクニック

筋肉と腱の境目にある筋腱移行部に持続的伸張刺激を加えることで筋肉の緊張を和らげることができる話を以前お伝えしました。

こちらの記事で筋腱移行部について紹介していますので忘れた方やこのブログをまだ見ていないという方はぜひこちらもご覧ください。

asohiro.hatenablog.com

 

僧帽筋外後頭隆起という頭の後ろ側にある出っ張った部分に付着しています。自分で頭の後ろ側を触ると分かりやすい出っ張った部分があるかと思います。そこが外後頭隆起になります。その周辺に付着する僧帽筋は筋肉ではなく腱組織が多くなっています。そのため外後頭隆起周辺を軽く30秒程圧迫することで僧帽筋の緊張が軽減しやすくなります。

f:id:asohiro:20190815125216j:plain  

参照:骨格筋の形と触察法P23図Ⅱ-1

 

で囲った部分は僧帽筋の筋肉と腱の境目になります。白い腱の部分と赤い筋肉の部分があると思いますがこの境目に手を置き圧迫することで僧帽筋が柔らかくなります。

f:id:asohiro:20190815125233j:plain  f:id:asohiro:20190815115703j:plain

参照:ネッター解剖学アトラス原書第4版図174

 

側頭筋

この筋肉はこめかみにある筋肉で主に噛み合わせに影響します。普段から片側ばかりで噛む癖がある、噛み合わせがしっくりしないという方は側頭筋に負担がかかっている可能性があります。この側頭筋が原因で頭痛が生じる場合は主に側頭部に痛みが生じやすくなります。

 

側頭筋のマッサージ

人差し指、中指、薬指の3本を側頭部(耳の中心より上の部分からこめかみの周辺)に当て、指をぐっと押しながら内から外へ小さく円を描くように揉みほぐします。
側頭筋がある範囲で少しずつ指の位置を変え、固く凝っている部分を心地良いくらいの力でゆっくりほぐしていきます。

f:id:asohiro:20190815131917j:plain   f:id:asohiro:20190815120450j:plain

参照:骨格筋の形と触察法P82図Ⅱ-97

 

最後に

皆さんいかがでしたか。普段頭痛に悩まされている方は自分がどのタイミングで痛くなったのか、そして頭痛以外の症状は何かあるのかを把握することで原因と対処法がわかりやすくなります。しかし、頭痛には怖い病気が隠れていることもありますので心配な方は一度病院の受診をおすすめします。その際にドクターに自身の頭痛の特徴を事細かく説明することでドクターの診察もスムーズに進むようになります。原因を突き止めるためには自身で頭痛の特徴を知り、説明できるように心がけましょう。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

いつも履いている靴は自分の足に合った靴ですか。靴を選ぶときのポイントと靴底に負担のかからない歩き方のコツについて。

どうも、内臓小僧です。

8月3日にとうとう第1回目ピラティス教室を開催しました。初回にもかかわらず10名の方がレッスンに来ていただきとても楽しいレッスンができました。これから定期的開催していく予定なので自分自身もしっかりと成長して参加していただいた方に良いものを提供できるよう頑張っていきたいと思います。

<目次>

 

はじめに

皆さん靴はいつもどのようにして選んでいますか?デザインで決める方もいれば履き心地や疲れにくさで選ぶ方もいると思います。実際に靴を履いた時の感覚で違和感がない靴ほど自分の足に適した靴だと思いますが、歩きはじめは良かったのに長く歩くと足が痛くなってくるといった経験をされた方も多いと思います。そこで今回は靴選びでそのような失敗をしないように足にあった靴の選び方についてお伝えしたいと思います。

 

いろいろな足指

足は顔と同じくらいひとりひとり外観が違います。例えば母趾が一番長い方もいれば人差し指が一番長い方もいます。そのため、靴を選ぶ際にただ靴の大きさだけみて買ってしまうと自分の足に本当に合った靴なのか判断することができません。自身の足がどうなっているのかをしっかり把握しておくことが靴を選ぶ上ではとても大切になりますそこで下に示しているのは足趾の違いによってどの靴先がおすすめなのかを示しています。一度自分の足趾と見比べてみましょう。

エジプト型

母趾が他の足趾よりも突出している。

f:id:asohiro:20190808234706j:plain     f:id:asohiro:20190808234657j:plain

ギリシャ

第2趾が母趾よりも長く突出している。 

f:id:asohiro:20190808234134j:plain     f:id:asohiro:20190808233441j:plain

ポリネシア

足趾の先端がなだらかな曲線になっている。

f:id:asohiro:20190808234143j:plain      f:id:asohiro:20190808233044j:plain

人間の足の特徴

二足歩行を行う人間の足と二足歩行を行わないマントヒヒの足の構造には決定的な違いがあります。それは「アーチ構造」になります。アーチ構造の機能的役割は立位のときに足底にかかる荷重を分散し、足底の負担軽減する役割があります。マントヒヒの足にはアーチがなく平坦な構造であるのに対して人の足はアーチのある構造になっています。これは二足歩行を行うが故の構造でありトラス構造と呼ばれています。また、人間の身体の中で唯一地面に接地する足部にアーチがあることによって足が地面に接地したときに生じる衝撃吸収と蹴り出しに必要な力の発揮という異なる2つの作用が足部で可能になります。

f:id:asohiro:20190809000737j:plain

 a:マントヒヒの足  b:人間の足      

衝撃吸収時のアーチ

足が地面に接地するとアーチが低下します。アーチが低下することで足の関節にゆとりができ衝撃吸収が可能となります。f:id:asohiro:20190809001139j:plain

蹴り出し時のアーチ

蹴り出し時はアーチが高くなります。アーチが高くなると足の関節のゆとりがなくなり関節の剛性が高まります。剛性が高まることで足関節が安定し蹴り出しの力が発揮しやすくなります。

f:id:asohiro:20190809001730j:plain

靴の役割 

  1. 緩衝作用

  2. 歩行立脚期の安定

  3. 踏み切りの補助

自分の靴をみて足の特徴を知ろう

踵の外側が削れている

歩く際に足底の外側に体重がかかりすぎていることが原因です。主にO脚の方や外側重心の方に多くみられ、足底にある外側縦アーチが低下し下半身の外側の筋肉に負担がかかりやすくなります。

踵の内側が削れている

歩く際に足底の内側に体重がかかりすぎていることが原因です。内股の方やX脚、内側重心の方に多くみられます。足底にある内側縦アーチが低下し足部の安定性が低くなります。また腰が反りやすく腰痛のリスクも高くなります。

靴の側壁がたわんでいませんか

歩いているときに足部が横にぶれることが原因です。足自体に不安定性があり、うまく足で支持することが苦手な方に多くみられます。

つま先が削れていませんか

歩いているときにつま先重心になることが原因です。この方はふくらはぎの筋肉が硬く、足首の動きが硬い方に多くみられます。歩く際に踵がしっかり接地ができていないことも影響しています。

踵が過度に削れている

歩いているときに後方に重心があり、踵に体重がかかり過ぎていることが原因です。猫背の方に多くみられ、体幹やお尻の筋肉が弱いことで骨盤が後傾してしまうことが影響しています。

靴の寸法はどこをみるのか

 靴を選ぶ際に自分の足の何を知っておくと良いと思いますか。一般的に靴は何㎝のものを履いていますかと聞かれた場合ほとんどの方は足の縦方向の長さである足長を答えると思います。しかし足の特徴は足長だけではなく横幅や厚みも人それぞれ違います。細かく靴の適合性をみるためには足長だけではなく、足囲足幅も知っておく必要があります

足長とは

足長とは「一番長い足指の先端からかかとの後ろの一番出っ張ったところ」を指します。靴を合わせるときは爪先に0.5~1cm程度の余裕があり、足趾を動かすゆとりがあることがポイントになります。

足囲とは

足囲は、「足の親指根元から小指根元までの最も幅のある箇所の外周の長さ」を指します。靴を合わせるときは踵から甲が靴の形にしっかり合っていて過度に圧迫感を感じないことがポイントになります。また靴を履く際に開口部に足が引っかからないかも適合をみる上でポイントになります。

足幅とは

足幅は「足の親指根元から小指根元までの直線の長さ」のことを指します。靴を合わせるときは歩行時などに足が前後左右にずれないかがポイントになります。f:id:asohiro:20190808000745j:plain

一:足長  一:足囲

f:id:asohiro:20190809004100j:plain

 一:足幅

靴を履いたときの適合チェック

f:id:asohiro:20190809233115j:plain

一:靴を履いたときに親指が圧迫されない。

一:靴につま先が当たらない。

一:靴を履いたときにきつさや緩みがなかを確認する。 

 

f:id:asohiro:20190809232759j:plain

一:つま先が靴に当たらない

一:甲に食い込んだり緩みがない

一:靴底がアーチラインにあっているか

靴のかえしと足のかえしがあっているか

靴と足のかえしの位置をが一致するかを確かめます。もしこの位置がずれていると足の指で地面をうまく蹴り出すことができなくなります。すると指の力がうまく入らなかったり足底の筋肉にも負担がかかりやすくなります。

f:id:asohiro:20190809232953j:plain      f:id:asohiro:20190809233007j:plain

足や靴に負担がかからない歩き方のコツ

足や靴の負担を減らすには歩く際に足底のどこに体重を乗せるのかを意識することが大切になります。人間は歩くときにまず踵外側が接地し最後に親指で地面を蹴るようにして歩くことが理想の歩きです。しかしさまざまな生活習慣や合わない靴などが要因でその理想の歩きから逸脱してしまっている方がとても多くいます。すると足にうまく体重がのらず身体のさまざまな部分に負担がかかりやすい状態となります。そこでそういった状態を改善するための方法を一つご紹介します。

 

 

まずロープのようなものを床に貼ります。

f:id:asohiro:20190809004803j:plain

 

踵から母趾と第2趾の間にロープに当たるようにして歩いていきます。そして歩くときは必ず踵から接地し最後に母趾で蹴り出す意識を持ちながらロープの上を歩いていきます。すると歩くときの足底への体重の乗せ方が修正できるようになります。結果的に下半身の軸のズレも軽減し足や靴に負担のかからない歩き方が意識し

やすくなります。

f:id:asohiro:20190809004917j:plain   f:id:asohiro:20190809005230j:plain

 

 

足底は人間の身体の中でも感覚がとても敏感な部位です。そのため、ロープ上を歩いた後は踏んだ感覚が足底に残っていると思います。

次にロープがない状態で先程ロープを踏んだ場所を意識しながら裸足で歩いてみます。すると足のつき方がうまくなっていると思います。

最後に感覚が掴めてきたら靴を履いて歩いてみます。ぜひ一度試してみてください。

 

最後に

靴は足の負担を減らすためになくてはならないものです。しかし、足に合わない靴を履くと余計に足部にストレスがかかり負担を助長してしまいます。そのようなことを防ぐためには自分自身の足のことをよく知っておくことが大切です。そして足の特徴はその方の普段の動き方を鮮明に表します。この記事を読んで思い当たることがある方はまずは自分の足と普段よく履く靴をみてみましょう。また外反母趾や足の裏にタコがあるという方は足に負担がかかっている証拠なので今一度足のケアを見つめ直す必要があるかと思います。今回の記事がそのお役に立てたら幸いです。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

疲れない立ち方は足底への体重のかけ方が関係しているの知っていますか。

 どうも、内臓小僧です。

 梅雨が明け最近の猛暑はほんとに身体にこたえます。先日家族で動物園に行きましたが外にいるだけで体力の消耗を激しく感じました。自分が子供の頃の夏と違い今は命の危険も感じるほどの暑さです。皆さん必ずこまめに水分補給をして暑さ対策をしてくださいね。

 

<目次>

 

はじめに

身体が硬いと普段から思っている方は多いと思います。私が臨床で患者をみるときにまず行うのが立位姿勢の評価になります。立位をみることによってだいたいどこが硬くてどこが弱いのかを予想します。そして実際に細かく触って動かしながらという作業を繰り返すことで患者の身体の問題点を探していきます。そのため問題点をみつけるためには必ずその方の姿勢を細かく評価する必要があります。そこで今回は立位姿勢によって筋肉の硬さがどこに現れるのか説明していきたいと思います。

 

 

立ち仕事の姿勢

立ち仕事をしていて腰が痛いという方はたくさんいると思います。そのときの腰が痛い原因の一つに立位姿勢があります。人間は何か作業をする際、手を前に伸ばしながら作業をすることがほどんどだと思います。そのため、手を前に伸ばし上半身が前のめりになることで重心が前方にシフトします。するとそれ以上身体が前方にいかないように無意識に背中の筋肉が緊張し、身体をその位置で保とうとします。結果的に背中の筋肉に負担がかかり腰痛となります。このように普段の何気ない動きの中に身体に負担がかかる要素はたくさんあるのです。

 

さまざまな立位姿勢

今から4つの立位姿勢を例にあげたいと思います。皆さんこの立位姿勢はどこに負担がかかっているか分かりますか。それを考えるためには身体の重心が今どこにあり、足のどこに体重がのっているのかを知る必要があります。

f:id:asohiro:20190801231250j:plain f:id:asohiro:20190801231346j:plain 

f:id:asohiro:20190801231436j:plain f:id:asohiro:20190801231530j:plain

 

身体の重心位置

身体の重心は上半身の質量重心と下半身の質量重心を結んだ中央にあります。上半身質量重心は第7~9胸椎高位(胸の高さにある背骨)、下半身質量重心は大腿部(ふともも)の1/2の点と2/3の点の間にあります。○が上半身と下半身の質量重心、が身体の重心位置になります。

 

f:id:asohiro:20190801234526j:plain

 参照:結果の出せる整形外科理学療法P117図49-52

 

立位のとき足底のどこに体重がのっていますか

まず立位姿勢でどこに負担がかかっているのかを確認するために重要になるのが足底のどこに体重がのっているかをみることです。足底のどこに体重がのっているのかをみることで身体の重心がどこにあるのか大まかに予想することができます。そして足底内の重心位置と身体の位置関係をみることでどこに負担がかかっているのか、反対にどこが弱いのかを予想することができます。

 

 

足底のどこに体重をのせると良いのか

立つときに重心をどこに置くかというのは、非常に大きな問題です。人間の足底には体重を支えるためのショートフットと呼ばれる領域があり、それは母趾球、小趾球、踵の3点になります。この3点を結んだラインには横アーチ、内側縦アーチ、外側縦アーチといった「アーチ構造」があり、それによって足にかかる衝撃吸収やバランス機能の維持をしています。安定した立位をとるためにはショートフットの3点にしっかり体重を乗せ、アーチ構造を崩さず立つことがポイントになります。

 f:id:asohiro:20190801231611j:plain

 :横アーチ 一:内側縦アーチ 一:外側縦アーチ

 

f:id:asohiro:20190801231643j:plain  

良い立位:立った時にショートフットの3点に体重がのり、足の指と指の間に間隔があいている。

 

f:id:asohiro:20190802232052j:plain

良い立位:しっかり足指、足底、踵に体重がのっている。

良くない足底ののせ方

内側にのり過ぎている

ショートフットの3点に均等に体重がのらず、足の内側に体重がかかり過ぎています。内側にのることで親指と人差し指の間の間隔が狭くなっています。すると内側縦アーチが潰れ扁平足や外反母趾の原因となります。

f:id:asohiro:20190801231951j:plain

 

前側にのり過ぎている

足の前側に体重がかかり過ぎてしまう方は前方重心になりやすくなります。前方重心の場合はつま先にあるショートフットの2点を飛び越えて足指に過剰に体重がかかってしまい足指と足指の間隔が狭くなります。前方重心になることでふくらはぎや腰に負担がかかりやすくなります。

 f:id:asohiro:20190802232025j:plain

 

踵にのり過ぎている

体重が踵にかかり過ぎてしまうことで後方重心となります。すると足指が地面から離れてしまい、浮き指の状態となるため足指の力が衰えやすくなります。また後方重心のため、猫背になりやすく体幹の力も弱くなる傾向があります。

f:id:asohiro:20190802232129j:plain

 

外側にのり過ぎている

 足の外側に体重がかかると中指、薬指、小指の間隔が狭くなり、ひどい方だと足趾すべての間隔が狭くなります。足の外側に重心がかかりすぎてしまうと主に下半身の外側にある筋肉の負担が増えます。 

f:id:asohiro:20190801232011j:plain

 

姿勢と筋肉の硬さの関係性について

上記で紹介した4つの姿勢の重心位置を示したものになります。一:負担が大きい部位●:身体重心、一:身体重心を通る垂線が足部のどこを通るかをそれぞれ表しています。

 

骨盤後傾

f:id:asohiro:20190801231318j:plain

身体の重心線()が足部の踵側を通っているため後方重心の状態となります。そのため、下腿前面の筋肉で後方にいかないようにバランスをとっています。また上半身も身体重心()より後方にあるため、それ以上後方に倒れないよう大腿前面の筋肉でバランスを保っています。つまり負担が大きい部位として下半身の前面につく筋肉ということを予想することができます。()は負担のかかっている筋肉を表しています。

骨盤前方移動

f:id:asohiro:20190801231408j:plain

身体の重心線()がつま先を通っているため前方重心の状態となります。つまり身体が前方に倒れやすい状態となっているため、後面にあるふくらはぎの筋肉で身体が前にいかないようにバランスをとっています。しかし、上半身は身体重心()よりも後方にあるため、後方に倒れないように大腿前面の筋肉でバランスをとっています。()は負担のかかっている筋肉を表しています。

 骨盤前傾

f:id:asohiro:20190801231505j:plain

身体の重心線()が足部のつま先を通っているため前方重心の状態となります。つまり身体が前方に倒れやすい状態となっているため、後面にあるふくらはぎの筋肉で身体が前にいかないようにバランスをとっています。また上半身は身体重心()より前方にあるため、それ以上前方にいかないように大腿後面の筋肉でバランスを保っています。()は負担のかかっている筋肉を表しています。

骨盤後方移動

f:id:asohiro:20190801231555j:plain

身体の重心線()が足部の踵側を通っているため後方重心の状態となります。そのため、下腿前面の筋肉で後方にいかないようにバランスをとっています。しかし、上半身は身体重心()よりも前方にあるため、それ以上前方に倒れないように大腿後面の筋肉でバランスをとっています。()は負担のかかっている筋肉を表しています。

 

骨盤の動き方に関してはこちらの記事に詳しく書いてありますので興味のある方はぜひこちらもご覧ください。

asohiro.hatenablog.com

最後に

皆さんいかがでしたか。普段立っているとどこかが痛いという方は自分の立ち方を少し変えるだけでその症状が変化するかもしれません。当たり前と思ってやっていることが実は原因になっていることはよくあります。今回の記事を読んで立ち方が悪いと感じた方は立ち方を修正してみてください。

本日もご覧いただきありがとうございました。

いつまでも走れる身体を維持するために必要なこととは。あなたの片脚立ちはどのパターンですか。

どうも、内臓小僧です。

今年は町内の組長になってしまったので先週は初めて町内の祭りに参加してきました。普段町内の方々とお話をする機会は滅多にないので、とても貴重な経験ができました。これからも自分が今まで経験したことのないフィールドをみる機会があれば恐がらずに積極的にチャレンジしていきたいと思います。

 <目次>

 

はじめに

だんだん歳を重ねると小走りが苦手になりますよね。例えば横断歩道を急いで渡ろうとするときなんかにそう感じることがあるのではないでしょうか。高齢になるにつれ歩行機能は低下しますが、それ以上に走行機能はもっと低下している方が多いと思います。そこで今回は歩行と走行の違いについて、また走行に必要な能力についてお伝えしたいと思います。

 

軸の安定性の重要性について

前回の記事で身体の軸の重要性についてお伝えしました。軸が安定していると身体の安定性が高まり、関節などにかかる負担が軽減します。人間は必ず移動するときに歩行もしくは走行により移動します。そのため、下半身と上半身をつなぐ軸が安定していることは移動能力にも大きく影響を与えます。

 

軸の安定性についてはこちらに詳しく書いてありますのでぜひご覧ください。

 

asohiro.hatenablog.com

 

歩行と走行の違いとは

皆さんは歩行と走行の違いはご存知ですか。勘違いされやすいのがスピードの違いで区別しているという考え方ですが、これは間違いです。この両者の違いの本質はスピードではなく、左右の脚の接地状況にあります。歩行のときは両脚が地面に接地している時間がありますが、走行の場合は終始片脚での接地となります。これは競歩のルールの元にもなっています。

f:id:asohiro:20190725005531j:plain  f:id:asohiro:20190725005545j:plain

歩行は両脚が接地するタイミングがある

 

f:id:asohiro:20190725005604j:plain  f:id:asohiro:20190725005624j:plain

走行は片脚での接地しかない

 

 

いつまでも走れる身体を作るには

冒頭でも述べましたが年齢が高くなるほど小走りができなくなる方がとても多いです。するとちょっとした移動も車を使うことが増え、より一層下半身の力が衰えてしまいます。そこでいつまでも走るために必要になる大事なポイントは片脚で体重を支持する能力を高めることにあります。つまり片脚で安定して立てない方は走行能力が低下している可能性があります。

 

リハビリでも使う片脚立位評価

片脚立位の評価は、運動器不安定症のリスク転倒のリスクを判断するために活用されますが、これらを判断するための指標となるカットオフ値をご存知でしょうか。

 

片脚立位は、簡易的に測定できるため高齢者の身体機能の評価として幅広く活用されています。そのためカットオフ値や平均値も様々なものが公表されています。そのなかでも私のような理学療法士が良く使用するものがこちらになります。

⑴開眼片脚立位では「15秒未満」で運動器不安定症のリスクが高まる

⑵閉眼片脚立位では「5秒以下」
 開眼片脚立位では「20秒以下」で転倒リスクが高まる
(参考文献:PTジャーナル 2009,9 高齢者の運動機能と理学療法

 

日常生活で片足の支持を必要とする場面

片脚立位は走るときだけではなく、日常生活の中でも無意識に必要になる場面があります。例えば私の場合はズボンを履くとき洗濯ものを敷居をまたぎながら干したりするときなどよく片脚立ちになります。また足が汚れたくないときはつま先で立ちながら片脚で踏ん張る場面も生活の中で多いと思います。このようなときにバランスを崩さずにできているか一度思い出してみましょう。

 

正しい片脚立位の姿勢

それでは一度片脚立ちをやってみましょう。正しい片脚立ちは図のように肩の高さが水平となり、支持側の足の直上に頭部の中心がくるような立ち方になります。この片脚立ちができると下半身と上半身の軸がつながり、関節の安定性が高まります。

 

f:id:asohiro:20190725101602j:plain

 

片脚立ちが安定しない人の代償動作

片脚立ちをする際に筋力低下関節可動域に制限があるどこかに痛みがあるといったことが生じた場合、正しい片脚立ちではなく誤った姿勢で片脚立ちをする可能性があります。すると先程述べた片脚立位評価において、いくら定められた時間片脚立位が保持ができたとしても、正しくない片脚立位ではできない方と同様将来的に歩行や走行に影響を及ぼす可能性があると私は考えています。そのため、正しくない片脚立ちのパターンを今からお伝えしたいと思います。自身の片脚立ちと比較してみてください。

 

支持した足と反対に身体が傾く

f:id:asohiro:20190726212945j:plain

こちらは上半身が左に側屈した状態の片脚立位になります。すると左側の体幹が短縮してしまい上半身が不安定な状態となるため、それを代償するために右の脇腹から大腿外側の負担が増加します。これは右の股関節外側に付着する中殿筋が弱いことが影響しています。

 

支持した足と同側に身体が傾く

f:id:asohiro:20190725151827j:plain

こちらは上半身が右に側屈した状態の片脚立位になります。すると右側の体幹が短縮し上半身が不安定となります。また支持側の股関節が身体の中心に押し込まれる状態となるため股関節の負担が増加します。●が右の股関節になります。

 

支持した側に身体が回旋する

f:id:asohiro:20190725152909j:plain

こちらは身体を右に回旋(捻じる)した状態での片脚立位になります。この片脚立位は骨盤を右に回旋することで右脚外側から殿部にある筋肉や靭帯の緊張を高め安定性を得ています。そのためこちらの片脚立位は右脚外側から殿部にある筋肉に負担がかかりやすくなります。

 

下半身が左右に動揺する 

f:id:asohiro:20190725152710j:plain  f:id:asohiro:20190725152744j:plain

こちらは片脚立位になったときに下半身が左右に動揺する状態です。動揺する原因としては下半身(股関節・膝関節・足関節)のどこかに不安定性があることが考えられます。こちらの場合も下半身に負担がかかりやすい状態となります。

 

骨盤が外側にシフトする

f:id:asohiro:20190725153016j:plain

こちらは支持する側の骨盤を過度に外側にシフトした片脚立位となります。この片脚立位は骨盤を外側にシフトすることで股関節外側にある筋肉にもたれかかるようにして安定性を得ています。そのためこの片脚立位では股関節外側の筋肉に過度に負担がかかりやすくなります。

 

自身の片脚立位を知ることは

自身の片脚立ちの特徴を知ることは片脚でどのように身体を支持しているかということが分かります。つまり歩行時や走行時の片脚立ちになるタイミングでどこに負担がかかっているのかを予想することができます。普段から決まった部位に痛みがある、よくこの部位が疲れるという認識がある方はもしかして片脚の支え方が影響しているかもしれません。そのような方は良い片脚立ちができるように練習してみましょう。練習の際は支持側を壁に寄せながら練習すると身体の軸を意識しやすくなります。

 

f:id:asohiro:20190727202724j:plain   f:id:asohiro:20190727202740j:plain

 

片脚スクワットはできますか

走行能力に必要な片脚支持の安定性を確かめる方法として片脚スクワットがあります。片脚スクワットがしっかりできる方は現段階で片脚支持の安定性は保たれていると思います。片脚スクワットができない、もしくはふらつきがあったり、膝が内側に入ってしまうという方は片脚支持に不安定性がある可能性があります。

 

 まず胸の前に両手を置き、片脚立ちになります。

f:id:asohiro:20190725154307j:plain

 

 

片脚立ちの状態で体幹を少し前傾させながら股関節と膝を曲げていきます。このときのポイントは膝とつま先が同じ方向をしっかり向いているかということです。膝がまっすぐなのか、内側なのか分かりにくいという方は膝にあるお皿がどっちを向いているのかをみることで膝の向きが分かると思います。

f:id:asohiro:20190725154127j:plain  

良い片脚立位:膝とつま先が同じ方向を向いている

f:id:asohiro:20190725154145j:plain

悪い片脚立位:つま先に対して膝が内側を向いている

 

最後に

皆さん片脚立ちはできましたか。将来走れる身体を維持するためには片脚立ちでの支持性やバランスがとても大切になります。そのためには普段の生活の中で片脚立位になる時に身体の状態を意識できているかということです。いつも同じ側の足で片脚になっていることが多い場合は反対の足でも意識して片脚になる時間を作ることがとても大切です。そうすることで左右のバランスが整いやすくなります。

今一度私生活を見つめ直してみましょう。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

 

気付かないうちに崩れやすい身体のバランス。家でも簡単にできる身体の軸の安定性を確かめる方法教えます。

どうも、内臓小僧です。

皆さんは今何か凝っているものはありますか?仕事を始めて毎日同じ流れで生活すると刺激が減りマンネリ化しますよね。ちなみに私もそう感じることが増えてきました。習慣化した生活は決して悪いことではありません。でもその中にいつもと違った刺激を少しでも加えることは生活に張りが生まれ、モチベーションを高めてくれます。30代はそんな刺激を自分でみつけていきたいと思います。

<目次> 

 

はじめに

人間には必ず利き手、利き足というものがあります。ペンをどちらの手に持って書くのか、歩き出すときのはじめの一歩目はどちらの足からなのかなど人間には必ず動作にパターンがあります。すると気付かないうちに左右のバランスが崩れ体幹と下半身のつながりにも影響が生じます。そこで今回は身体の軸の安定性に左右差がないのか確かめる方法をお伝えしたいと思います。

 

生活の中での癖

私は小学四年生のときからサッカーを習っていて、利き足は左足だったのでボールを蹴る時は右足を軸にして左足でいつも蹴っていました。そのため、今でも片脚で立つときは右足の方が立ちやすく、ズボンなどを履くときも無意識に右足で立って左足から脚を通していました。このように当たり前の生活の中で自分の癖をみつけていくことは身体の使い方を意識するためにとても重要な要素となります。

 

体幹と下半身のつながり

体幹と下半身をつなげるために欠かせないのが骨盤になります。骨盤にはお腹周りの筋肉や股関節周りの筋肉が多く付着します。例えば人間は歩く時に足の裏が地面に接地します。すると接地した足で床を蹴る力が反力となって跳ね返ってきます。その反力をうまく下半身から骨盤へとつなげることで上半身にも安定性が生まれます。しかし、下半身や骨盤周囲に問題があるとその反力をうまく上半身へとつなげることができず身体が不安定な状態となります。

下図は右足の床からの反力と関節の位置関係を表したものです。床反力に対して身体の中心にある背骨もほぼ同じ場所を通っています。すると足からの床反力が体幹に安定して伝達されやすくなります。

f:id:asohiro:20190720214331j:plain

赤い線が床から跳ね返ってきた反力 青い線が骨盤と関節の位置関係をそれぞれ表しています。

 

床反力とは

地球上にあるものには必ず重力という力が働きます。例えば体重が50kgの人だと50kg重という力が上から下に向かって常に身体に働いています。そして生物はこの重力に対してその力に抗うために床面を押すことで釣り合いをとっています。その際に返ってくる反発力のことを床反力といいます。人間は必ずこの床反力を利用して日常生活が成立しています。下の図は歩行時に作用する右足の床反力を表しています。

f:id:asohiro:20190720221213j:plain f:id:asohiro:20190720221237j:plain f:id:asohiro:20190720221313j:plain

f:id:asohiro:20190720221456j:plain f:id:asohiro:20190720221511j:plain

 

つながりが弱いとどうなる

人間は関節を安定させるために床反力を利用しています。しかし、関節の緩みや硬さ、筋力低下などがあることで反力を効率よく下半身から上半身へと伝達することができなくなります。するとどこかの部位に負担が生じ痛みや関節の変形などの原因となります。

下の図は右足をついたときの良くない床反力を表しています。右足が接地した際に骨盤が右側へ過剰にシフトし右膝が外側、背骨の中心あたりが左側へと偏移しています。すると地面からくる床反力に対して背骨や膝の軸がずれてしまい関節にのストレスがかかってしまいます。

f:id:asohiro:20190720214728j:plain

 

ストレッチポールを使って軸のつながりの評価

まずストレッチポールを用意します。

f:id:asohiro:20190720224020j:plain

 

ストレッチポールに背骨が当たるように仰向けになります。

f:id:asohiro:20190720223500j:plain

 

次にこの状態で両手を上げバランスをとります。

f:id:asohiro:20190720223517j:plain

 

次に手を天井に向かって上げた状態で片脚を持ち上げてみます。もし足を持ち上げた時にストレッチポール上でバランスをとれない方は支えている側の下半身と体幹のつながりが弱い可能性があります。

f:id:asohiro:20190720223532j:plain f:id:asohiro:20190720223559j:plain

 

家にストレッチポールがないという方はバスタオルを2枚重ねた状態で図のように丸めて代用して下さい。

f:id:asohiro:20190720224040j:plain

 

下半身と体幹をつなげるコツ

足の支持性を高めるのに重要なのは母趾になります。母趾で軽く床を押さえるように意識することでお腹に力が入り下半身と体幹のつながりが高まりやすくなります。

f:id:asohiro:20190720224712j:plain

 

つながりを高めるエクササイズ

ベントニーフォールアウト

膝を立てた状態で仰向けになります。

f:id:asohiro:20190720225016j:plain

 

この状態で片側の膝を外に開いていきます。その際反対側の膝が動かないように真ん中の位置で止めておくのがポイントになります。立てた膝を動かさずに止めておくことで、止めている側の下半身と体幹のつながりを高めることができます。

f:id:asohiro:20190720225045j:plain f:id:asohiro:20190720225031j:plain

 

 良い例と悪い例の比較図です。

f:id:asohiro:20190720223909j:plain  

良い例:右膝がまっすぐ立った状態で支えている

 

f:id:asohiro:20190720225237j:plain

悪い例:右膝が外側に倒れてしっかり支えれていない

 

片足ブリッジ

まず膝を立てた状態で仰向けになります。

f:id:asohiro:20190720225016j:plain

 

片側の膝を伸ばし床から持ち上げます。反対側の足で床を押しながら殿部を持ち上げます。このとき肩甲骨から膝までが一直線にしっかり持ち上がっていることが大切になります。このエクササイズを行うことで支持側の下半身と体幹のつながりを高めることができます。

f:id:asohiro:20190720224004j:plain  f:id:asohiro:20190720223948j:plain

 

最後に

皆さんいかがでしたか。身体を支える下半身に左右差がみられた方は上半身にも負担がかかりやすい状態になっています。今は気になる症状がなくても、将来どこかに痛みがでてからでは対応が遅れてしまいます。症状がなくても自分の身体の特徴を知ることは将来の大きな保険になります。今回ご紹介した方法はご自宅でも簡単にできるものですので、自分の身体が気になるという方はぜひ試してもらえたらと思います。

本日もご覧いただきありがとうございました。

 

1日の疲れをとるためのお風呂。その日の状態に合わせたお風呂の温度調整について。

どうも、内臓小僧です。

最近は身体が疲れたなぁと感じることが増えました。私のこの疲労感の原因はおそらく睡眠時間が短いことが影響していると思います。23時に寝れた時は翌朝とても目覚めが良いですが普段は1時くらいまで起きていることが多いので翌朝はとても辛いです。もうそろそろ自分の身体をいたわりながら生活しないといけないなと感じる今日この頃です。

 <目次>

 

はじめに

皆さんは1日の疲れをどのようにしてリセットしていますか。私はお風呂の時間が好きなのでいつも1時間くらいかけてゆっくりお風呂で身体を休めています。そのときお風呂の温度まで気にして入る方はあまりないと思います。

実は入浴時の温度の違いによって身体に及ぼす影響が変化することを知っていますか?今回は入浴時の温度を細かく設定したときにその温度が身体にどのような効果をもたらすのかをお伝えしたいと思います。

 

入浴温度の違いで身体にもたらす効果

42℃以上は疲労回復

42℃以上の「熱いお湯」では交感神経が働き、新陳代謝がうながされます。例えばこれから活動する前にシャキッと目を覚ましたいときなどはこの温度が覚醒を上げるため効果的です。また新陳代謝が活性化することで体内の老廃物や疲労物質の排出がさかんに行われることで疲労回復にもつながります。特に疲労回復でオススメなのは暑いお湯で10分程度半身浴をすると、より疲れが回復しやすくなります。人間は本来日中に活動することが多いので入浴のタイミングとしては朝にこの温度でシャワーや足湯などをするのが良いかと思います。

 

41℃は凝りの改善

41℃は多くの方が「ちょうどいい」と感じる温度で主に全身浴に適した温度になります。実際私も普段は41℃で入浴することが多いです。身体を酷使した時や筋肉が硬いなぁと感じる方はこの温度で入浴することで筋肉の緊張や疲れを軽減することができるのでおすすめです。時間としてはのぼせない程度に20~30分、ゆっくりお湯につかり身体を休めるくらいがちょうどいいと思います。入浴中にふくらはぎのマッサージや肩を回しながら肩甲骨を動かすことでより凝りがとれやすくなり、老廃物を外に出しやすくなります。

 

38~39℃はリラックス

身体への負担が少ない38~39℃のお湯は副交感神経に作用するので、リラックスしたい場合に最適ですなんだか最近時間に追われてリラックスする時間がなかったり、嫌なことがあって一度頭をリセットしたい時などはこの温度で入浴することをおすすめします。またこの温度で寝る前に入浴すると質の良い睡眠が得られますので、朝起きたときにだるさを感じる方、寝つきが良くない方などにもおすすめです。お風呂でアロマを焚くなどすれば、さらにリラックス効果は高まります。またぬるめのお湯には美容・美肌効果も期待できます。

 

筋肉の凝りをほぐすコツ

筋肉には緊張を緩める作用のあるゴルジ腱器官というものが存在します。このゴルジ腱器官に刺激を与えることで筋の緊張を低下させることができます。そしてここが一番のポイントになりますが、ゴルジ腱器官は主に筋肉と腱の境目である筋腱移行部に多く存在します。そのため筋腱移行部にストレッチを加えることでより効率的に筋を緩めることができます。

 

浮腫みやすい部位の代表

浮腫みやすく、そして筋腱移行部がわかりやすい部位はふくらはぎになります。ふくらはぎは第2の心臓と言われるほど身体の循環には欠かせない部位であり、生活の中で浮腫みや血行不良が起こりやすい場所でもあります。その理由としてふくらはぎは身体の末端部分に近く、心臓に血液を戻すのに重力に逆らって血液を送り出す必要があるためです。普段からあまり運動をせず筋肉が硬くなると心臓に血液を十分に戻すことができなくなり末端部に血液が溜まり浮腫んでしまうというわけです。そのため、浮腫みが気になる方は入浴中にふくらはぎをしっかりケアすることをおすすめします。

ちなみに凝りに効く温度は前述したように41度が適切ですのでこの温度でマッサージするとさらに効果的だと思います。

 

ふくらはぎの筋肉の特徴

ふくらはぎを形作る筋肉には腓腹筋ヒラメ筋という2つの筋肉が存在し、この2つを合わせて下腿三頭筋と呼びます。この2つの筋肉は表層が腓腹筋、深層がヒラメ筋という順番なっています。この2つの筋肉は足首を底屈させる(つま先を下げる)作用があり、歩く時の最後の蹴り出しに作用します。

f:id:asohiro:20190716210348j:plain         f:id:asohiro:20190716210403j:plain

   腓腹筋          ヒラメ筋 

〇は筋肉 〇は腱をそれぞれ表しています。

参照:骨格筋の形と触察法 改定第2版 図Ⅳ-161、162、163

 

腓腹筋の筋腱移行部

今回はこれら2つのうちの表層にある腓腹筋について説明します。

腓腹筋は図ので示したように内側、外側に筋肉の束があります。そしてふくらはぎの途中でで示した腱の組織に変わります。筋腱移行部はで示したの境になる部分を指します。

f:id:asohiro:20190715234947j:plain   f:id:asohiro:20190715235008j:plain

 

ふくらはぎのマッサージ方法

まず膝の裏に手を添えます。

f:id:asohiro:20190715235034j:plain

 

膝の裏から足先に向かって図のように手を滑らせていくと柔らかいぷにぷにした筋肉の感触から硬い感触に変わるポイントがあると思います。イメージはなだらかな山なりから平坦な道に変わるポイントがあるはずです。そこが腓腹筋の筋腱移行部になります。このポイントをしっかりマッサージすることでふくらはぎが柔らかくなります。

f:id:asohiro:20190715235059j:plain

 

マッサージのワンポイントアドバイス

筋肉の緊張を抑えるゴルジ腱器官ですが、この反応は過剰な伸張による筋腱の断裂を防ぐ目的があるといわれています。

そこでマッサージをするときに筋腱移行部にあるゴルジ腱器官の反応をより引き出すポイントはずばり持続的な伸張刺激を加えるということです。そのため、腓腹筋を緩めるときは筋腱移行部に手を置き、心地良いくらいの圧迫を30秒間加え続けることで筋肉が緩みやすくなります。

最後に

皆さんいかがでしたか。普段からデスクワークが多かったり、ヒールを履く頻度が多い方はふくらはぎが浮腫みやすくなります。しっかりお風呂に入って身体を休めることはとても大切ですが、せっかく身体を休めるならそのときの状態に最も適した温度で身体をいたわってあげるととても良いと思います。お風呂の温度調整はボタン1つで簡単にできますので手間でなければ是非試していただけたらと思います。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

 

 

スマホ依存症の方は要注意。肩の可動域に影響する意外な部位とは。

どうも、内臓小僧です。

最近朝起きたときに肩凝りがひどいことに気がつきました。普段は自分が治療をする側ですが、気付かないうちに自分の身体も負担がかかっていたんだなぁと感じます。自分も治療をされる側に一度なってみたいなと思う今日この頃です。

 

<目次>

 

はじめに

皆さんは肩凝りや肩に痛みがでたことはありますか。ないという方も肩を押してみると意外に固いと感じる方は多いと思います。肩凝りや肩の痛みは普段の姿勢や生活内容によって引き起こされることが多く、なかなかマッサージをしただけでは改善しないことが多いです。そこで今回は肩凝りや肩の痛みにつながる意外な原因の1つをお伝えしたいと思います。

 

肩を挙げたときの参考可動域は

肩を上にあげたときの参考可動域は180度といわれております。目安は耳までしっかり腕があがっているかを確認するとわかりやすいと思います。

f:id:asohiro:20190711014316j:plain

 

肩の適した位置

現代では猫背などの不良姿勢の方がとても増えました。これは仕事でデスクワークの時間が長かったり、スマホやパソコンを使用する頻度が増えたことが大きく影響しています。本来であれば耳と肩(肩峰)を結ぶ線が直線になるのが適した肩の位置になります。しかし、前かがみの姿勢になると首が前に突き出し肩が内に巻いたような姿勢になります。すると耳と肩を結ぶ線がずれた状態となります。

 f:id:asohiro:20190302000304j:plain

 

 スマホのやりすぎ

スマホのやりすぎは猫背のような不良姿勢を招きやすく身体のバランスを崩す重大な原因となります。私が普段経験する肩に痛みのある方は姿勢が崩れている人が大半を占めます。肩甲骨や胸郭の崩れ、肩周辺の筋肉の柔軟性の低下や骨盤・下肢の崩れが肩に影響している方もいます

そこでスマホを使用する際皆さんはどこの指をよく使いますか?大抵の方は親指だと思います。親指は肩とは一見なんの関係性もない気がしますが、そうではありません。私が臨床で経験するとき親指の硬さが肩に影響を及ぼしている方が比較的多くみえます。そこで親指が硬い方の特徴をお伝えしたいと思います。

 

親指と前腕の硬さチェック

親指をよく使用する方は母指球や前腕の外側が硬くなっている場合がありますので、いくつかのセルフチェック方法をお伝えしたいと思います。

親指の硬さチェック

まず手をパーにしたときに親指がしっかり開いているかを確認します。

f:id:asohiro:20190711014641j:plain     

図1:親指が開いている

f:id:asohiro:20190711014703j:plain

 図2:親指が開いていない

 

前腕の硬さチェック

肘を身体につけた状態で手がしっかり外側に回るか確認してみます。  手の平がしっかり90度回るかをみてみましょう。回らない方は前腕部に硬さがある可能性があります。

f:id:asohiro:20190711013657j:plain        f:id:asohiro:20190711013721j:plain               

   

母指球と橈骨の圧痛チェック

下図の2箇所を押したときに圧痛がある方は母指球や前腕の筋肉が硬くなっている可能性があります。

f:id:asohiro:20190711013834j:plain        f:id:asohiro:20190711013909j:plain

親指と肩の筋連鎖

図で示した青い部分は親指から肩にかけての筋肉のつながりを示したものです。親指から伸びた筋肉は橈骨(前腕外側)を通り肩の前面まで伸びていきます。スマホをよく使用する方は親指が硬くなります。するとその影響は肩の前面まで及びます。肩の前面が硬くなると胸が開きにくくなり、猫背を助長することにつながります。すると耳と肩の位置関係が崩れ肩に負担がかかりやすくなります。

f:id:asohiro:20190711021405j:plain

 参照:ヒューマン・アナトミー・アトラス2019-Visible Body

まっすぐ立ったときの手の向き

親指が硬い方は立ったときに手の平が体側に向かず後ろ側に向いている場合があります。

f:id:asohiro:20190711015453j:plain

 

親指と肩の動きの関係性

親指を外側に開いてみましょう。すると肩が開きやすくなると思います。反対に親指を内側にいれてみましょう。今度は肩が前に出て猫背のような姿勢になると思います。スマホを使用するときは親指は常に内側の状態となります。すると親指はその状態で硬くなり、肩も連動して内巻きの状態で硬くなります。

f:id:asohiro:20190711015701j:plain           f:id:asohiro:20190711020126j:plain

この場所を押して肩の変化をみてみよう

まず肩の上がる可動域を確認します。

f:id:asohiro:20190711014243j:plain

 

次に母指球を矢印の方向へ30秒ほど圧迫します。

f:id:asohiro:20190711013810j:plain

 

 次に図の位置(腕橈骨筋)をつまみながら前腕を内側外側へ20回ずつ回します。

f:id:asohiro:20190711013938j:plain        f:id:asohiro:20190711013952j:plain

 

その後もう一度肩の上がる角度を確認してみましょう。もしこれで肩の可動域が変化するのであれば肩の動きに親指や前腕の硬さが影響している可能性があります。

f:id:asohiro:20190711014243j:plain               f:id:asohiro:20190711014316j:plain

最後に

皆さんいかがでしたか。母指球や腕の外側が張っている方は指を使いすぎているかもしれません。最近は電子化が進み、昔とは違った形で身体に負担がかかることが増えました。

肩の痛みは肩からきていることもあればその部位とは離れた場所から影響していることもあります。今回の記事は肩の痛みの原因となる1つのパターンをお伝えしました。もしこの記事の内容に当てはまる方は携帯などの使用頻度を減らしながら親指のマッサージをすることをおすすめします。

 

 本日もご覧いただきありがとうございました。